LEGOで寝台電車「585系」作りました(後編)。


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前から見ると結構馬面。

というわけで前編からの続きです。


 

サロハネ585

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「ハネ」の上に「ロ」が付くことで「AB寝台合造車」を意味します。

モデルにした実車(サロハネ285)は2階部分にA寝台1人用個室6室・1階部分にB寝台2人用個室4室という構成ですが、LEGOで作るにあたってどうしても部屋のサイズを小さくすることができず、その分実車よりも部屋数が減って窓が少なくなり、かなりのっぺりした印象になってしまいました。
また、デッキよりの個室はスペースの都合でシングル・ツインタイプに変更しました。
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反対側は通路のみとなるのでさらにあっさりした印象。
こうしてみるとシルエットのせいか24系客車っぽくも見えますね。

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内装を作っていて一番楽しかった車両でした。

限られたスペースの中にA寝台1人用個室とB寝台2人用個室、階段、シャワー室、トイレを詰め込むのにだいぶ苦労しましたが、満足感もそれなりに大きいです。

2階部分のA寝台1人用個室は配色を他の部屋と差別化してグレードの違いを表現してみました。床はカーペットじきのような感じで。分かりづらいですが洗面台も付けました。実車に設置されていたテレビモニタは、BSのデジタル放送の移行に伴い撤去されたとのことで、今回は設置しませんでした。屋上機器として取り付けられていたBSアンテナもこのモデルでは省略。

1階部分のB寝台2人用個室は、実車ではベッドがレール方向に並んでいます。これを再現すると7ポッチ幅の車両(部屋に割り当てられる幅は5ポッチ)では一方のベッドが通路の真下に突っ込む形になり、ミニフィグを寝かせられなくなるので、枕木方向に並べて足を通路の真下のスペースに突っ込む形に変えています。

今回は実車を精密に再現することを目的とせず、あくまでLEGOという形の中にいかにそれらしく・遊びやすく・モデルとして見栄えするよう落としこむかを重視して、このようにレイアウトを変更したりしています。重層部分とデッキとの間をシングル・ツインタイプに変更したのもそういった理由です。

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通路側は窓もなく壁とドアのみ。

実車では通路の真下は荷物置きになっていたはずです。

作っている時は全く意識していなかったのですが、等間隔に配置できた照明が地味にお気に入り。

ドアの色はB寝台をDark Orange、トイレをNew Dark Red、シャワー室をBlackにしてみましたが、こうして見ると統一感がなくてごちゃごちゃしていますね。要検討かもしれない。

 


 

モハネ585

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屋上機器がよく見える角度で。

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外観・内装ともに仕上がりが一番気に入ってる車両です。

ソロタイプの窮屈な寝台をどれだけ多く詰め込むかが課題でした。そのため、この車両からはトイレを省略。シャワー室は律儀に実車同様設置していますが。

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個室の扉のデザインは他と異なるものを採用。単に4枚積み上げたプレート部品を縦向きに置いただけですが、ドアをスライドさせるスペースがほとんど無いため、このようなデザインに。廊下側に倒れてこないよう天井部分を少し低くして押さえています。

2階部分への階段は1ポッチ幅のパネル部品を縦に並べて再現。階段というか梯子ですね。1、2段目と3、4段目で部品の向きを変えることで若干階段ぽく見せているつもりです。

ロビーコーナーはシンプルに。本当は自販機も置きたかったのですが、スペースがなく断念。
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ソロタイプの個室はミニフィグを座らせるギミックを省略して、あくまで寝かせることしかできないように作っています。1階部分の方が若干ゆとりがあるのは実車同様。2階部分はプレート1枚隔てて屋上機器となっています。結構おっかない。

 


 

サハネ585-200

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これもサハネ585同様に内部のレイアウトに苦労した車両です。

結果的に車端部の1人用個室を省いて洗面所を設けることで妥協。

なぜ苦労したかというと、
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これも分かりづらいのですが、トイレとそのすぐ側のデッキ寄りの個室を車椅子対応の広めのものとしてレイアウトしたためです。実車(サハネ285-200)同様に左右で扉の位置が若干ずれています。

車椅子対応の部屋はこれもまた扉のデザインは他とは別の独自のもの。イメージとしては吊り戸で、床にレールが無いタイプです。扉の横のグレーの丸タイルは開閉スイッチのつもり。ベッドも車椅子が入れるよう足元が起き上がる形に作っています。
しかし実際にLEGOで作った車椅子が入れるかというと…たぶん無理。

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階段用のスペースが全く確保できず苦労しました。結果的に省スペースで階上・階下への階段の一方が回り込む形になりましたが、ちょっと無理矢理感は否めないですね。
あと2ポッチ長さを広げていれば…とだいぶ迷ったところでした。

 


 

完成させてからひと月、正直LEGOに注ぐエネルギーを(ブログを書く気力も無くなるほどに)使い果たして惚けているところなのですが、ぼちぼちこれを実際に組んでみようと思います。目標は来年のJAMへの出品。

部品の収集はBricklinkを活用しようと考えています。
問題はパーツ数で、モデルが巨大になったため1輌平均1400、7輌1編成で1万近くになります。部品単価を低めに平均7〜8セントと見積もっても1編成で…2編成となると…。え、円高にならないかな…。

そして最も大きな問題は、カーブドガラスを受けるための蝶番部品(%4625)のEarth Blue色がまったく製造されていないこと。魔改造だけは避けたいので、Blackで代用するか、1×4のEarth Blueのタイルでごまかすか、それとも…?

とりあえず、がんばります。ハイ。

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