「艦これ」の駆逐艦 “敷波” と “綾波” をレゴで作った。


「艦隊これくしょん -艦これ- 」の駆逐艦 “敷波” と “綾波” をレゴで作った。

“敷波” はわが姪であるところの艦娘だ。
何を言っているのかわからねーと思うが。

生き物を作るのはまったく初めての経験となる。
関節のあるものも、高校生の時に作ったパトレイバー以来。

このツイートから4年もかかってしまった。

制作にあたって、他の方のレゴ艦娘作品をいくつか拝見した。デフォルメをキュッと施したSDキャラ風のものが多いようだ。今回はリアルな造形とSDキャラの中間の、デフォルメの入ったドールっぽいものを狙ってみた。

全高は約30cm。部品数は、艤装を含めて一人あたり1250程度。

LDDで基本設計を作り、Bricklinkで部品発注、現物あわせで修正しながら組み立てという、585系以来採っている手順で制作。
ところが、今回は現物あわせでの修正が非常に多かった。関節の修正、重心の調整などに手間取ったのだ。結果的に、当初の設計から6割程度作り変えている。583系は数カ所、部品数にして全体の2%程度の修正で済んだのだが……。

 

全体的にスロープやカーブスロープを多用し、曲線やS字ラインを誇張するような造形にしている。この辺はTwitterで度々流れてくる「人体の描き方ノウハウ」を参考に。

 

今回、頭部と胴体の輪郭とその部品選定を先に固めて、後から内部で帳尻を合わせるという工法を初めてとった。設計は二転三転したが、試みとしてはなかなか面白いものとなった。

K.Matsubaraさんもブログに書かれていたが、ビルド技術の向上に有効なものとして、他者の作品の構造をその外観から推測するという手段がある。自作ビルドにおいて、外観を先に作って内部を後から考えるというのは、それを自給自足でやってしまうやり方なわけだ。

※K.Matsubaraさんによるレゴ世界遺産展レポートは最初から順番に読まれることをお勧めします。

頭部のデザインは、4年前からずっと頭の中にあったもの。
母方の祖母が集めていた人形がモデルになっている。

ふたりとも横顔がもっとも美しく見えるよう作ったつもり。
眉や口はあえて省いている。

敷波のポニーテール保持には1×2横向きクリップ付プレートとボールジョイントを使用。当然、可動する。ボサボサになっているのは、自分が敷波に抱いているイメージの反映。

綾波のサイドテールは、プレートやヒンジの角度を少しずつ変えることで、複雑な表情をつけることができる。
なお、綾波の方が敷波より若干小顔。これも自分の中のイメージを反映したもの。

首筋は、頭部の可動域をできるだけ確保しつつ、隙間が空きすぎないようギリギリまで調整している。

うなじにもカーブスロープを仕込んでいる。
首はセーラーカラーと一体の作りで、バーやプレートで補強をしているが、かなりギリギリの設計。胴体との接点は1ポッチしかなく、振り回すと折れてしまう。やさしく扱わなければいけない。

セーラーカラーはシンプルなように見えて、レゴでは非常に表現の難しいかたち。
クリップ付きバーでカーブスロープに角度をつけ、胸元はポチスロでつないだ。リボンの結び目はレンチの部品を使ったもの。

肩の可動域を確保するため、胴体と腕との間に大きな隙間があるが、袖の輪郭をカーブスロープでかたちどり、視覚的にスムーズにつながるよう作ったつもり。

しばふ艦の特徴のひとつである袖よりもひと回り大きい袖口は、妥協して2×2ラウンドプレートで処理。種類が極端に少ないダークブラウンの部品で、腕を保持する機能を持たせつつ袖口を大きく組む方法が思いつかなかった。

スカート前面は、プリーツごとに分割されたブロックがヒンジで可動するつくり。開いたときに隙間が開かないよう、厚みのあるブロックを使っている。サイドは前後2つのユニットが可動する。お尻の側は固定されている。
かなり短いスカートだが、これは元のイラストどおり。

上着にカーブスロープを使っているのは、スカートのヒンジ部分を少しだけ隠すことができるから。

下着ももちろん履かせているが、お見せすることはできない。

腿から脛はカーブスロープや逆スロープを使って造形。この逆スロープが高かった……よくある部品なのに。

腿に仕込んだボールジョイント受けはタン色(Brick Yellow)が製造されておらず、ライトグレー(Light Bluish Gray)で妥協している。

靴の艤装はキャラ絵よりもずんぐりとしたサイズ感になったが、全体のバランスからいって違和感はそれほどないと思う。

艤装を装着するには、腿は艤装専用のものに、スカートのサイド部分は厚みを抑えたものに、スカートのお尻のカーブスロープは艤装と接続するための部品にそれぞれ差し替える必要がある。

各種艤装はライトグレーの部品でオーソドックスに組んだ。

色は当初ダークグレー(Dark Bluish Gray)を想定していたが、諸々の部品が非常に高額で断念。船底の赤色にはダークレッドを使っている。

艤装の重量がかなりあるため、透明のブロックで作った専用のスタンドをあてる必要がある。

写真は綾波用の艤装。敷波用の艤装は、マストのポニーテールがあたる部分を切っている。

煙突はヒンジブロックで角度をつけ、お椀型の缶室吸気口は煙突本体にぶら下がるかたちで取り付けている。

主砲の砲身は可動。肘の関節が主砲の重量を支えられないため、肩掛けで保持するかたち。

煙突のてっぺんには、2×2の1/4ラウンドタイルNo.27925を使いたかったのだが、この部品の黒は2018年4月現在では製造されていないため、2×2カットコーナータイルNo.27263で代用している。
煙突を覆う雨覆管も、新しい蜘蛛No.29111が最適と考えたものの、これも黒が製造されていないので、レゴトレインの車輪を代わりに当てている。将来的に流通し始めたら置き換えるつもりだ。

魚雷発射管も可動する。発射管に装填した魚雷はダミー。魚雷本体は別に作り、透明ブロックで組んだスタンドを使って、エフェクトパーツとして飾れるようにした。
魚雷の色を白にしたのは、艤装のライトグレーと差別化したかったから。プロペラの色がこれで正しいのかどうかは、結局わからなかった。

肘・手首を除く関節と魚雷発射管にはボールジョイント、いわゆるミクセルジョイントを使っている。おそらく、これがミクセルジョイントで組めるサイズの限界ではないかと思う。とれるポーズも直立に近い姿勢がせいぜい。中腰になると関節がその重量を支えられず、崩れてしまう。股関節と膝の関節の位置関係で姿勢が保持できるかどうかが決まる。

ボールジョイントなんて最近のレゴは……と思われる方もいらっしゃるかもしれないけれど、このジョイント、実は最初の製造が1970年頃と歴史が長く、最近になって規格はそのままに部品のバリエーションが増えたもの。

大きさゆえに存在感は抜群で、部屋の片隅に立たせると気配のようなものすら感じる。

外に連れ出して撮影したいところだけど、倒れて破損したときのことを考えると二の足を踏む。とれるポーズのバリエーションも少ないので、写真集はレゴトレイン以上に難しいかもしれない(いまのところ予定は未定)。

輸送用の箱も作らなくては。どうせなら木箱に綺麗に収めたい。
これは目下、検討中。

他の艦娘やシンデレラなアイドルたちも作ってみたいところだけれど、綾敷の建造費が凄まじいことになってしまったので、しばらくは何も作れません。お仕事がんばります。

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